ITサービスマネージャ(試験)「SM」 【国家資格】

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ITサービスマネージャ(試験)とは

ITサービスマネージャとは、高度IT人材として確立した専門分野をもち、情報システム全体について、安定稼働を確保し、障害発生時においては被害の最小化を図るとともに、継続的な改善、品質管理など、安全性と信頼性の高いサービスの提供を行う者のことです。
ITサービスマネージャ試験とは、経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分となっており、スキルレベル4に位置する資格試験で、9つある高度情報処理技術者試験試験の中の一つです。

システムの管理・運用技術に特化した高度資格の最高峰がこのITサービスマネージャとなります。

目次

難易度
就職
仕事内容
年収

資格概要
受験資格
試験内容
合格基準
試験の免除制度
願書申込み受付期間
試験日程
受験地
受験料
合格発表日
受験に関する問い合わせ

関連書籍
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関連用語

難易度

★★★★☆

近年合格率は、13.2%程と結構な難関となっています。論文試験が含まれていたり、実務経験から答えが出るような問題も含まれていたりもします。むしろ暗記をして答えるといった問題は少な目です。論文試験自体は、事前に訓練しておくことで対策が可能。また、実務経験から答えが出るような問題と書きましたが、逆に言うとITサービスマネージメント業務の実務経験がある方が有利であり、そういった方が受験する資格と言えるでしょう。

就職

情報システム系・ネットワーク系企業、またその関連企業などで活躍ができます。

仕事内容

ITサービスの品質とコスト効率の継続的な向上を目的としてITサービスをマネジメントします。ITサービスにおいて全体的な運用を主とした業務となります。

年収

ITサービスマネージャの平均年収は約440万円となっています。やや低く感じますが、あくまで平均での年収です。
実際の所は役職によって大きく年収に差が出ており、普通のエンジニア程度で年収500万、マネージャークラスになると600万、上位のマネージャーとなると800万程度と役職が上がれば年収も大きく上がっていくでしょう。

また、IT化社会な昨今では非常に重宝される人材となっており、資格手当や報奨金など別途給与にプラスしている企業もあります。

資格概要

受験資格

制限はありません。

試験内容

■スケジュール
▼午前試験Ⅰ 50分
▼午前試験Ⅱ 40分
▼午後試験Ⅰ 90分
▼午後試験Ⅱ 120分


■技術レベル
技術レベルは1~4まであり、4が最も高度になります。
また、上位レベルには下位のレベル内容も含まれます。


▼午前試験Ⅰ 50分 四肢択一 30問 全問解答
午前試験Ⅰの出題範囲は、各情報技術者試験との共通となります。
午前試験Ⅰ試験範囲詳細版はこちら
技術レベル:3
●テクノロジ系
1.基礎理論
2.コンピュータシステム
3.技術要素
4.開発技術
●マネジメント系
5.プロジェクトマネジメント
6.サービスマネジメント
●ストラテジ系
7.システム戦略
8.経営戦略
9.企業と法務


▼午前試験Ⅱ 40分 四肢択一 25問 全問解答
()内は技術レベル

●テクノロジ系
■2. コンピュータシステム
・コンピュータ構成要素(3)
・システム構成要素(3)
■3. 技術要素
・データベース(3)
・ネットワーク(3)
・セキュリティ(3)

●マネジメント系
■5. プロジェクトマネジメント
・プロジェクトマネジメント(4)
■6. サービスマネジメント
・サービスマネジメント(4)
・システム監査(3)

●ストラテジ系
■9. 企業と法務
・法務(3)


▼午後試験Ⅰ 90分 記述式 3問中2問回答
及び
▼午後試験Ⅱ 120分 論述式 2問中1問回答

1.サービスマネジメントに関すること
2.サービスの設計・移行に関すること
3.サービスマネジメントプロセスに関すること
4.サービスの運用に関すること
5.情報セキュリティの運用・管理に関すること
6.ファシリティマネジメントに関すること

合格基準

▼午前試験Ⅰ 100点満点中60点以上
▼午前試験Ⅱ 100点満点中60点以上
▼午後試験Ⅰ 100点満点中60点以上
▼午後試験Ⅱ ランクA

●午後試験ⅡのランクAについては、設問で要求した項目の充足度,論述の具体性,内容の妥当性,論理の一貫性,見識に基づく主張,洞察力・行動力,独創性・先見性,表現力・文章作成能力などを評価の視点として,論述の内容を評価します。
・評価ランク
ランクA:合格水準にある
ランクB:合格水準まであと一歩である
ランクC:内容が不十分である
ランクD:出題の要求から著しく逸脱している

試験の免除制度

高度試験の午前試験Ⅰについては,次の1~3のいずれかを満たすことによって,その後2年間は午前試験Ⅰが免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する。
2.いずれかの高度試験に合格する。
3.いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る。

願書申込み受付期間

●秋期
・インターネット ― 7月中旬~8月中旬頃まで
・郵送 ― 7月中旬~8月上頃まで

試験日程

10月 第3日曜日(年1回)

受験地

北海道 :札幌、函館、帯広、旭川
東北 :青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
関東 :水戸、土浦、宇都宮、前橋、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木
中部 :新潟、長岡、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、浜松、名古屋、豊橋
近畿 :四日市、滋賀、京都、大阪、神戸、姫路、奈良、和歌山
中国 :鳥取、松江、岡山、広島、福山、山口
四国 :徳島、高松、松山、高知
九州 :福岡、北九州、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

受験料

5,100円

合格発表日

12月中旬~下旬頃

■合格証書の発送
1月上旬頃

受験に関する問い合わせ

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 03-5978-7600

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ITIL

関連用語

●SM
情報処理技術者の資格にはいくつかの区分があり、略号が割り振られています。ITサービスマネージャは「SM」。

●英字表記
Information Technology Service Manager Examination

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