システムアーキテクト(試験)「SA」 【国家資格】

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システムアーキテクト(試験)とは

システムアーキテクトとは、高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストから提案を受けて、情報システム又は組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者のことです。
システムアーキテクト試験とは、経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分となっており、スキルレベル4に位置する資格試験で、応用情報技術者試験の更に一つ上にあたる9つの高度な試験のうちの一つです。
この資格試験は、主に対象業務の分析から要件定義・基本設計・詳細設計・プログラミング・テストといった全体的な作業に係わるシステムエンジニアとしての内容が濃く、システム開発の上流工程で必要な能力を扱う問題が全面に出題され、プロジェクトのリーダーとしての能力を問うような試験になっています。様々な業種によって違う業務の過程の既知が必要であり、実務経験が無いものにとって合格は非常に難しいでしょう。

難易度  : ★★★★☆ 近年合格率は、13.7%程です。
就職  : プログラミング系・情報セキュリティ系・情報コンサルティング系企業など。
仕事内容  : 主に主導者として、情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発し、その効果の評価も行います。また、組込みシステムの要件を調査・分析し、機能仕様を決定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめます。更に、下位者への指導も行います。
年収  :     システムエンジニアの平均年収は538万円です。

資格概要

受験資格

制限はありません。

試験内容

■スケジュール
▼午前試験Ⅰ 50分
▼午前試験Ⅱ 40分
▼午後試験Ⅰ 90分
▼午後試験Ⅱ 120分


■技術レベル
技術レベルは1~4まであり、4が最も高度になります。
また、上位レベルには下位のレベル内容も含まれます。


▼午前試験Ⅰ 50分 四肢択一 30問 全問解答
午前試験Ⅰの出題範囲は、各情報技術者試験との共通となります。
午前試験Ⅰ試験範囲詳細版はこちら
技術レベル:3
●テクノロジ系
1.基礎理論
2.コンピュータシステム
3.技術要素
4.開発技術
●マネジメント系
5.プロジェクトマネジメント
6.サービスマネジメント
●ストラテジ系
7.システム戦略
8.経営戦略
9.企業と法務


▼午前試験Ⅱ 40分 四肢択一 25問 全問解答
()内は技術レベル

●テクノロジ系
■2. コンピュータシステム
・コンピュータ構成要素(3)
・システム構成要素(3)

■3. 技術要素
・データベース(3)
・ネットワーク(3)
・セキュリティ(3)

■4. 開発技術
・システム開発技術(4)
・ソフトウェア開発管理技術(3)

●ストラテジ系
■6. システム戦略
・システム戦略(3)
・システム企画(4)


▼午後試験Ⅰ 90分 記述式 4問中2問回答
及び
▼午後試験Ⅱ 120分 論述式 3問中1問回答

●情報システム
1.契約・合意に関すること
2.企画に関すること
3.要件定義に関すること
4.開発に関すること
5.運用・保守に関すること
6.関連知識

●組込みシステム
1.機能要件の分析、機能仕様の決定に関すること
2.機能使用を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定に関すること
3.組込みシステムに応じた開発手法の決定
4.汎用的モジュールの利用に関すること

合格基準

▼午前試験Ⅰ 100点満点中60点以上
▼午前試験Ⅱ 100点満点中60点以上
▼午後試験Ⅰ 100点満点中60点以上
▼午後試験Ⅱ ランクA

●午後試験ⅡのランクAについては、設問で要求した項目の充足度,論述の具体性,内容の妥当性,論理の一貫性,見識に基づく主張,洞察力・行動力,独創性・先見性,表現力・文章作成能力などを評価の視点として,論述の内容を評価します。
・評価ランク
ランクA:合格水準にある
ランクB:合格水準まであと一歩である
ランクC:内容が不十分である
ランクD:出題の要求から著しく逸脱している

試験の免除制度

高度試験の午前試験Ⅰについては,次の1~3のいずれかを満たすことによって,その後2年間は午前試験Ⅰが免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する。
2.いずれかの高度試験に合格する。
3.いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る。

願書申込み受付期間

●秋期
・インターネット ― 7月中旬~8月中旬頃まで
・郵送 ― 7月中旬~8月上頃まで

試験日程

10月 第3日曜日(年1回)

受験地

北海道:札幌、函館、帯広、旭川
東北:青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
関東:水戸、土浦、宇都宮、前橋、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木
中部:新潟、長岡、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、浜松、名古屋、豊橋
近畿:四日市、滋賀、京都、大阪、神戸、姫路、奈良、和歌山
中国:鳥取、松江、岡山、広島、福山、山口
四国:徳島、高松、松山、高知
九州:福岡、北九州、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

受験料

5,100円

合格発表日

12月中旬~下旬頃

■合格証書の発送
1月上旬頃

受験に関する問い合わせ

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 03-5978-7600

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関連用語

●SA
情報処理技術者の資格にはいくつかの区分があり、略号が割り振られています。システムアーキテクトは「SA」

●英字表記
System Architect Examination

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