応用情報技術者(試験)「AP」 【国家資格】

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応用情報技術者(試験)とは

応用情報技術者とは、高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者のことです。
応用情報技術者試験とは、経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分となっており、情報処理技術者試験制度のスキルレベル3に相当する資格です。
実務である程度の経験を積んだ、プログラマー・システムエンジニアなどがキャリアアップに受験します。

難易度  : ★★★★☆ 合格率は約21%程です。受験対策の為にスクールに通うのが合格への近道でしょう。
就職  :情報システム系・ソフトウェア系関連企業など。実務経験があればこの資格だけで就職・転職が可能です。
仕事内容  : 企業のシステムなどにおいて、情報技術を活用した計画の立案から、信頼性・生産性の高いシステムの設計・開発・テスト・構築など。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献します。このレベルの資格を取れる人ならば、ある程度、プロジェクトの方向性を把握し、仕事内容を自身で判断できるようになっているはずです。
年収  :
プログラマーの平均年収は419万円です。
システムエンジニアの平均年収は538万円です。

資格概要

受験資格

制限はありません。

試験内容

■技術レベル
技術レベルは1~4まであり、4が最も高度になります。
また、上位レベルには下位のレベル内容も含まれます。

CBT方式(コンピュータを使用して解答する試験方式)
※身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、特別措置があります(要別途申込み方法にて)

▼午前試験
多肢選択式(四肢択一) 150分 80問 全問解答
技術レベル:すべて3
詳細版はこちら

●ストラテジ系
1.企業と法務
1)企業活動
2)法務

2.経営戦略
3)経営戦略マネジメント
4)技術戦略マネジメント
5)ビジネスインダストリ

3.システム戦略
6)システム戦略
7)システム企画

●マネジメント系
4.開発技術
8)システム開発技術
9)ソフトウェア開発管理技術

5.プロジェクトマネジメント
10)プロジェクトマネジメント

6.サービスマネジメント
11)サービスマネジメント
12)システム監査

●テクノロジ系
7.基礎理論
13)基礎理論
14)アルゴリズムとプログラミング

8.コンピュータシステム
15)コンピュータ構成要素
16)システム構成要素
17)ソフトウェア
18)ハードウェア

9.技術要素
19)ヒューマンインタフェース
20)マルチメディア
21)データベース
22)ネットワーク
23)セキュリティ


▼午後試験
記述式 150分 11問中6問解答

●1.経営戦略に関すること
マーケティング,経営分析,事業戦略・企業戦略,コーポレートファイナンス・事業価値評価,事業継続計画(BCP),会計・財務,リーダシップ論 など

●2.情報戦略に関すること
ビジネスモデル,製品戦略,組織運営,アウトソーシング戦略,情報業界の動向,情報技術の動向,国際標準化の動向 など

●3.戦略立案・コンサルティングの技法に関すること
ロジカルシンキング,プレゼンテーション技法,バランススコアカード・SWOT 分析 など

●4.システムアーキテクチャに関すること
方式設計・機能分割,提案依頼書(RFP),要求分析,信頼性・性能,Web 技術(Web サービス・SOA を含む),仮想化技術,主要業種における業務知識,ソフトウェアパッケージ・オープンソースソフトウェアの適用,その他の新技術動向 など

●5.サービスマネジメントに関すること
サービスマネジメントプロセス(サービスレベル管理,サービス継続及び可用性管理,サービスの予算業務及び会計業務,キャパシティ管理,インシデント及びサービス要求管理,問題管理,構成管理,変更管理,リリース及び展開管理ほか),サービスの運用(システム運用
管理,仮想環境の運用管理,運用オペレーション,サービスデスクほか) など

●6.プロジェクトマネジメントに関すること
プロジェクト計画・プロジェクト管理(スコープ,工程,品質,予算,人員,調達,リスク,コミュニケーションほか) など

●7.ネットワークに関すること
ネットワークアーキテクチャ,プロトコル,インターネット,イントラネット,VPN,通信トラフィック,有線・無線通信 など

●8.データベースに関すること
データモデル,正規化,DBMS,データベース言語(SQL),データベースシステムの運用・保守 など

●9.組込みシステム開発に関すること
リアルタイムOS・MPU アーキテクチャ,省電力・高信頼設計・メモリ管理,センサ・アクチュエータ,組込みシステムの設計,個別アプリケーション(携帯電話,自動車,家電ほか) など

●10.情報システム開発に関すること
外部設計,内部設計,テスト計画・テスト,標準化・部品化,開発環境,オブジェクト指向分析(UML),ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP),個別アプリケーションシステム(ERP,SCM,CRM ほか) など

●11.プログラミングに関すること
アルゴリズム,データ構造,プログラム作成技術(プログラム言語,マークアップ言語),Web プログラミング など

●12.情報セキュリティに関すること
情報セキュリティポリシ,情報セキュリティマネジメント,リスク分析,データベースセキュリティ,ネットワークセキュリティ,アプリケーションセキュリティ,物理的セキュリティ,アクセス管理,暗号・認証,PKI,ファイアウォール,マルウェア対策(コンピュータウイルス,ボット,スパイウェアほか),不正アクセス対策,個人情報保護 など

●13.システム監査に関すること
IT 統制,情報システムや組込みシステムの企画・開発・運用・保守の監査,情報セキュリティ監査,個人情報保護監査,他の監査(会計監査,業務監査ほか)との連携・調整,システム監査の計画・実施・報告,システム監査関連法規 など

合格基準

下記の基準点を全て満たした者が合格となります。

・午前:100点満点中、60点以上
・午後:100点満点中、60点以上

願書申込み受付期間

●春期
・インターネット ― 1月中旬~2月中旬頃まで
・郵送 ― 1月中旬~2月上旬頃まで

●秋期
・インターネット ― 7月中旬~8月中旬頃まで
・郵送 ― 7月中旬~8月上頃まで

試験日程

●春期 ― 4月第3日曜日
●秋季 ― 10月第3日曜日(年2回)

受験地

北海道:札幌、函館、帯広、旭川
東北:青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
関東:水戸、土浦、宇都宮、前橋、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木
中部:新潟、長岡、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、浜松、名古屋、豊橋
近畿:四日市、滋賀、京都、大阪、神戸、姫路、奈良、和歌山
中国:鳥取、松江、岡山、広島、福山、山口
四国:徳島、高松、松山、高知
九州:福岡、北九州、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

受験料

5,100円

合格発表日

●春期 ― 6月中旬~下旬頃
●秋季 ― 12月中旬~下旬頃

■合格証書の発送
●春期 ― 6月下旬~7月上旬頃
●秋季 ― 1月上旬頃

受験に関する問い合わせ

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 03-5978-7600

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情報セキュリティスペシャリスト「試験」
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関連用語

●第一種情報処理技術者認定試験~現在の応用情報技術者試験に至るまで
昭和44年(1969年)第一種情報処理技術者認定試験として実施され、翌年昭和45年(1970年)第一種情報処理技術者試験として実施されました。平成13年(2001年)ソフトウェア開発技術者試験と改称、前年に廃止されたプロダクションエンジニア試験の範囲を含むこととなりました。平成21年(2009年)制度改正により応用情報技術者試験と改称、出題範囲・形式が変更となりました。

●AP
情報処理技術者の資格にはいくつかの区分があり、略号が割り振られています。応用情報技術者は「AP」。

●英字表記
Applied Information Technology Engineer Examination

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