硬筆書写検定 【公的資格】

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硬筆書写検定とは

硬筆書写検定とは、財団法人日本書写技能検定協会が実施する硬筆書写の技能検定で、万年筆やボールペンなどを使って、文字を綺麗に書くことを検定する試験・資格です。
※資格取得者は、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校入試の際に、一定点数が加算されたり、合否判定で優遇されたりします。
また、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校で、増加単位として認定する学校が増えています。
詳しくはこちら

難易度  : ★☆☆☆☆~★★★☆☆
合格率  :近年の合格率は、およそ1級15%、準1級25%、2級45%、3級62%、4級90、5級95%程です。
就職  : この資格で就職となると1級を取得後、教室や塾などで生徒に教えるか、自身で教室を開業することになるでしょう。しかし、硬筆で文字を綺麗に書けるということは、社会において非常に好印象を与える事になり、試験や特に面接・面談で有利になる事が多いでしょう。

資格概要

受験資格

一切の制限はありません。

試験内容

●1級
・実技
1.速書き(約145字の文章を4分で書く)
2.漢字10字を楷・行・草の三体で書く
3.縦書き(約55字の文章を書く)
4.横書き(数字・ローマ字を含む約75字の文章を書く)
5.自由作品(和歌・漢詩などより一つを選んで書く)
6.掲示文(縦書き、7~8行のものを書く)

・理論
7.常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
8.草書(1字ずつ)・古典を読む(主として古筆)
9.漢字の添削(一字ずつ)・書道史
10.誤字訂正(常用漢字)・歴史的仮名遣い

●準1級
・実技
1.速書き(約135字の文章を4分で書く)
2.漢字8字を楷・行・草の三体で書く
3.縦書き(約55字の文章を書く)
4.横書き(数字・ローマ字を含む約70字の文章を書く)
5.自由作品(和歌・漢詩などより一つを選んで書く)
6.掲示文(縦書き、6~8行のものを書く)

・理論
7.常用漢字字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
8.草書(法帖から4文字)と古典を読む
9.書道用語(〇か×で問わせる)・書道史(作者と作品を合わせる)
10.誤字訂正(常用漢字)

●2級
1.速書き(約125字の文章を4分で書く)
2.漢字10字を楷・行書で書く
3.縦書き(約50字の文章を書く)
4.横書き(数字・ローマ字を含む約65字の文章を書く)
5.手紙の本文(ハガキに約90字の文章を書く)
6.掲示文(横書き、6~8行のものを書く)

・理論
7.筆順(楷書と行書)
8.旧字体と書写体を常用漢字の自体で書く(各5字)
9.双書を熟語で読む・文字の歴史・漢字の部分の名称
10.誤字訂正(常用漢字)

●3級
1.速書き(約115字の文章を4分で書く)
2.漢字10字を楷・行書で書く
3.縦書き(約45字の文章を書く)
4.横書き(数字・ローマ字を含む約60字の文章を書く)
5.手紙の宛名(ハガキの表書き)
6.掲示文(横書き、6~8行のものを書く)

・理論
7.漢字の部分の名称(へんやつくりなど)
8.筆順(楷書のみ)
9.草書を読む(文章の中で)
10.誤字訂正(常用漢字)

●4級
・実技
1.速書き(約95字の文章を4分で書く)
2.漢字仮名交じりの言葉5~6字を書く
3.縦書き(約40字の文章を書く)
4.横書き(数字・ローマ字を含む約55字の文章を書く)
5.掲示文(縦書き10字を2行で書く)

・理論
6.筆順(教育漢字とひらがな、かたかな)
7.漢字書き取り(教育漢字)

●5級
・実技
1.漢字仮名交じりの言葉5~6字を書く
2.縦書き(14~16字の文章を書く)
3.横書き(数字・符号を含む約30字の文章を書く)
4.掲示文(縦書き10字前後を2行で書く)

・理論
5.筆順(小学校5年生までの教育漢字、ひらがな、かたかな)

合格基準

●1級
実技:600点満点中、535点以上で合格となります。
理論:400点満点中、315点以上で合格となります。

●準1級
実技:600点満点中、515点以上で合格となります。
理論:400点満点中、305点以上で合格となります。

●2級
実技:600点満点中、475点以上で合格となります。
理論:400点満点中、295点以上で合格となります。

●3級
実技:600点満点中、415点以上で合格となります。
理論:400点満点中、275点以上で合格となります。

●4級
実技・理論:600点満点中、400点以上で合格となります。
(合格平均66点)

●5級
実技・理論:500点満点中、300点以上で合格となります。
(合格平均60点)

毛筆書写技能審査基準によって定められている程度

●1級 硬筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。
●準1級 硬筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。
●2級 硬筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。
●3級 硬筆書写一般の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。
●4級 硬筆書写の基本的技術及び知識をもって書くことができる。
●5級 硬筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。

試験の免除

3級以上の不合格者の中で、「実技」または「理論」のいづれかが合格(片方合格)の場合は「準登録」の手続きを行うことで次回、次々回の検定で不合格科目のみを受験することができます。

願書申込み受付期間

①4月上旬~5月下旬頃まで
②9月上旬~10月下旬頃まで
③12月上旬~翌年1月中旬頃まで (年3回)

試験日程

①6月中旬頃
②11月上旬頃
③2月上旬頃(年3回)

受験地

全国各地(約70都市)。

受験料

1級 ― 5,500円
準1級 ― 4,500円
2級 ― 3,100円
3級 ― 2,100円
4級 ― 1,400円
5級 ― 1,100円

合格発表日

実施先にてご確認ください。

受験に関する問い合わせ

一般財団法人 日本書写技能検定協会 03-3988-3581

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硬筆書写検定の関連資格

毛筆書写検定
秘書技能検定
ジョブパス
簿記検定

関連用語

●ペン字検定
1964年(昭和39年)3月29日に「ペン字検定」の名称でスタートし、1990年(平成2年)4月1日に現在の「硬筆書写検定」に変更されました。

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