毛筆書写検定 【公的資格】

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毛筆書写検定とは

毛筆書写検定とは、毛筆習字(書写・書道)の技能をを判定する検定です。
※資格取得者は、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校入試の際に、一定点数が加算されたり、合否判定で優遇されたりします。
また、特定の大学、短大、高校、各種・専修学校で、増加単位として認定する学校が増えています。
詳しはこちら

難易度  : ★★☆☆☆
合格率  : 近年の合格率は、およそ1級20%、準1級30%、2級50%、3級は70%程で、4級5級は95%程です。
1級・準1級は指導者レベルの検定となっているので、一般の人で毛筆が綺麗になりたい方は2級で十分だと思います。
就職  : 書道教室など。ステップアップを重ねて、自身で書道教室を開く人もいます。書道教室経営のノウハウなどを教えてくれるスクールもあります。
仕事(活動)内容  : 塾や教室で生徒に指導と、指導者としての技量をアピールする(入塾促進)ために、展覧会などにも意欲的に出品したりします。

資格概要

受験資格

制限はありません。

試験内容

●1級
・実技
1.漢字4~5字を楷・行・草の三書体で書く(半紙3行)
2.漢字仮名交じり文約50字を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草・隷のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.自由作品(画仙紙)
6.書式文(賞状など)

・理論
7.常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
8.草書と古筆を読む(主として古筆)
9.書道用語と書道史
10.誤字訂正(常用漢字)・歴史的仮名遣い

●準1級
・実技
1.漢字4字を楷・行・草の三書体で書く(半紙3行)
2.俳句を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草・隷のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.はがきの文章(70字前後)
6.掲示文、6~8行のものを書く(半紙)

・理論
7.草書(熟語)と古筆を読む
8.常用漢字の字体を旧字体と書写体で書く(各5字)
9.書道用語と書道史(〇×問題・作者と作品を合わせる)
10.誤字訂正(常用漢字)

●2級
・実技
1.漢字3字を楷・行書で書く(半紙2行)
2.漢字仮名交じり文約30字を書く(半紙)
3.漢字の臨書(楷・行・草のうち一体)(半紙)
4.かなの臨書(半紙)
5.短歌や俳句などを自由な書体で書く(半紙)
6.掲示文、6~7行のものを書く

・理論
7.旧字体と書写体を常用漢字の字体で書く(各5字)
8.双書を熟語で読む・文字の歴史、書道史
9.筆順(楷書と行書)
10.誤字訂正(常用漢字)

●3級
・実技
1.漢字4字を楷書で書く(半紙)
2.漢字4字を行書で書く(半紙)
3.ひらがな4~6字を書く(半紙)
4.かたかな4~6字を書く(半紙)
5.漢字仮名交じり文約20字を書く(半紙)
6.掲示文(半紙)

・理論
7.漢字の部分の名称(へんやつくりなど)
8.筆順(楷書のみ)
9.草書を読む(文書の中で)
10.誤字訂正(常用漢字)

●4級
・実技
1.漢字2字を楷書で書く(半紙)
2.ひらがな2~3字を書く(半紙)
3.かたかな2~3字を書く(半紙)
4.掲示文、1行のものを書く

・理論
5.筆順(教育漢字とひらがな、かたかな)
6.漢字書き取り(教育漢字)

●5級
・実技
1.漢字1~2字を楷書で書く(半紙)
2.ひらがな2字を書く(半紙)
3.かたかな2字を書く(半紙)
4.漢字仮名交じりの言葉を4字書く(半紙に2行で)

・理論
1.筆順(小学校5年生までの教育漢字、ひらがな、かたかな)

合格基準

●1級
実技:600点満点中、535点以上で合格となります。
理論:400点満点中、315点以上で合格となります。

●準1級
実技:600点満点中、515点以上で合格となります。
理論:400点満点中、305点以上で合格となります。

●2級
実技:600点満点中、475点以上で合格となります。
理論:400点満点中、295点以上で合格となります。

●3級
実技:600点満点中、415点以上で合格となります。
理論:400点満点中、275点以上で合格となります。

●4級
実技・理論:600点満点中、400点以上で合格となります。

●5級
実技・理論:500点満点中、300点以上で合格となります。

毛筆書写技能審査基準によって定められている程度

●1級 毛筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。
●準1級 毛筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。
●2級 毛筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。
●3級 毛筆書写一般の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。
●4級 毛筆書写の基本的技術及び知識をもって書くことができる。
●5級 毛筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。

試験の免除

3級以上の不合格者の中で、「実技」または「理論」のいづれかが合格(片方合格)の場合は「準登録」の手続きを行うことで次回、次々回の検定で不合格科目のみを受験することができます。

願書申込み受付期間

①4月上旬~5月下旬頃まで
②9月上旬~10月下旬頃まで
③12月上旬~翌年1月中旬頃まで (年3回)

試験日程

①6月中旬頃
②11月上旬頃
③2月上旬頃(年3回)

受験地

全国各地(約70都市)。

受験料

●1級 ― 6,000円
●準1級 ― 5,000円
●2級 ― 3,600円
●3級 ― 2,600円
●4級 ― 1,600円
●5級 ― 1,300円

合格発表日

実施先にてご確認ください。

受験に関する問い合わせ

一般財団法人 日本書写技能検定協会 03-3988-3581

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関連用語

●書道検定
1974年(昭和49年)6月2日、「書道検定」の名称でスタートし、1990年(平成2年)4月1日に現在の「毛筆書写検定」に変更されました。

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