はり師・きゅう師・鍼灸師 【国家資格】
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はり師・きゅう師・鍼灸師とは
はり師とは、患者を容体を考慮して、患部や経絡などの人間に361あるツボに金属製の針を挿し込み、血液の流れを良くし自然治癒力を高めることが出来る治療法を行う者で、はり師国家試験に合格することで厚生大臣から資格を与えられます。
きゅう師とは、はり師同様に患者の容体に合わせて、ツボにモグサを乗せて焼くことで温め、刺激を与える事で血液の流れを良くし、自然治癒力を高めることが出来る治療法を行う者で、きゅう師国家試験に合格することで厚生大臣から資格を与えられます。
鍼灸師(しんきゅうし)とは、はり師、きゅう師の両方の資格を所持している人のことを一般的に鍼灸師と呼びます。鍼灸師という資格は無いです。
また、どちらの場合も投薬や手術を行わない治療法であり、一般の病院に掛かるよりもコストが良いため軽い肩こりや筋肉痛、持病の腰痛などの治療に通う方が多いです。
難易度 : ★★☆☆☆ 近年合格率は、どちらも75~80%程です。
就職 : 鍼灸治療院や病院、福祉施設など。経験を積んでから独立開業する人も多いです。また、薬剤師の資格も取得して、湯液の調剤を一緒に提供するという治療院も増えてきています。
仕事内容 : 患部や経絡の状態を診察し、金属製の針を刺したりモグサ焼いてツボに刺激を与え腰痛や肩凝りなどの他、内臓疾患などの痛みを和らげたり、自然治癒力を高めるといった仕事です。
資格概要
受験資格
●高校卒業後、文部科学大臣の認定した学校又は厚生労働大臣の認定した養成施設において、3年以上、はり師・きゅう師となるのに必要な知識及び技能を修得したもの。
●著しい視覚障碍者は高校入学有資格者で文部科学大臣の認定した学校又は厚生労働大臣の認定した養成施設において、3年以上、あん摩マッサージ指圧師となるのに必要な知識及び技能又は5年以上、はり師及びきゅう師となるのに必要な知識及び技能を修得したもの。
など。
試験内容
- 医療概論(医学史を除く。)
- 衛生学・公衆衛生学
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- あん摩マッサージ指圧理論
- 東洋医学臨床論
基本的には、筆記試験ですが、視覚障害者については、申請により次の方法による受験を認めています。
・拡大文字、超拡大文字又は点字による受験
・アの方法と試験問題を録音したテープの使用又は試験問題の読み上げの併用による受験。ただし、文部科学大臣の認定した学校の長又は厚生労働大臣の認定した養成施設の長がやむを得ないと認めた者に限る。
・照明器具、読書補助具、点字タイプライター等の使用による受験。
※この試験に実技試験はありません。
合格基準
総得点150点満点中、90点以上で合格となります。
試験の免除
同時に、はり師国家試験ときゅう師国家試験を受験する場合は、はり理論、又はきゅう理論以外の共通科目について、どちらか一方の試験が免除されます。
願書申込み受付期間
12月上旬頃~下旬頃まで
試験日程
2月下旬の土曜日
受験地
晴眼者: 宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、鹿児島県、沖縄県
視覚障害者: 各都道府県(山形県、山梨県、福井県及び高知県を除く)
受験料
11,600円
合格発表日
3月下旬頃
受験に関する問い合わせ
公益財団法人 東洋療法研修試験財団 03-3431-8771
関連書籍
はり師・きゅう師・鍼灸師の関連資格
あん摩マッサージ指圧師
薬剤師
柔道整復師
関連用語
●はり師・きゅう師とあん摩マッサージ指圧師の大きな違い
はり師・きゅう師は法制度上の現行医療の範疇に入らず、東洋医学とされています。あん摩マッサージ指圧師は現行医学の体系に属されています。例えば、骨折した患者がいるとしますと、法制度上あん摩マッサージ指圧師は医師の許可無く、継続した治療を行えないのに対し、はり師・きゅう師は現行医学とは関係なく、独立した立場となるので継続した治療が可能です。ちなみにあん摩マッサージ指圧師も東洋医学については学びますが、試験には含まれていません。