ボイラー溶接士 【国家資格】

スポンサーリンク

ボイラー溶接士とは

ボイラー溶接士とは、ボイラー又は第一種圧力容器の溶接を行う際に必要な国家資格です。労働安全衛生法に規定されており、普通ボイラー溶接士、または特別ボイラー溶接士の有資格者以外は、当該の作業を行う事が出来ません。このことから、同資格は業務独占資格となります。

ボイラー溶接士には二つの種類があり、普通ボイラー溶接士と特別ボイラー溶接士があり、資格の種類によって扱える作業の幅が変わります。

■普通ボイラー溶接士
第1種圧力容器の溶接、ボイラーは扱える溶接部の厚さが25mm以下、フランジや管台などの溶接に限られています。ボイラー溶接の資格を取得する場合はまずこの資格からスタートになります。

■特別ボイラー溶接士
ボイラー・第1種圧力容器の製造や改造・修繕などの溶接作業をすべて行う事が出来ます。 普通ボイラー溶接士の上級資格となります。

 

目次

難易度
就職
仕事内容
年収

資格概要
受験資格
試験内容
合格基準
科目の免除など
願書申込み受付期間
試験日程
受験地
受験料
合格発表日
受験に関する問い合わせ

関連書籍
ボイラー溶接士の学校・講座
ボイラー溶接士の関連資格
関連用語

難易度

★★☆☆☆ 易しい方です。
近年の合格率は、
特別ボイラー溶接士:学科 70.3% 実技 91.0%
普通ボイラー溶接士:学科 68.0% 実技 55.9%
となっています。

実技においてはやはり、特別ボイラー溶接士を受験する方は受験資格に普通ボイラー免許取得後1年以上の実務経験があるので合格率が高くなっています。

就職

有資格者は主に溶接系の工場への就職に有利だと言えます。溶接系の資格にはいくつか種類があるので複数の資格を持っているとかなり就職に役立ちます。

仕事内容

第1種圧力容器、ボイラー、フランジ、管台などの溶接が仕事内容となります。

年収

溶接工の平均収入は、年収約405万円です。この中にボイラー溶接も含まれますが、高圧ボイラー溶接の職人になることが出来れば、年収1,000万以上も望めるでしょう。しかし、そこに至るまではかなりの長い道のりの様で、最低でも20年位は技術を磨き、鋼材の知識を深める努力が必要だそうです。

資格概要

受験資格

■特別ボイラー溶接士
普通ボイラー溶接士取得後、実務経験、1年以上の者。(ガス溶接、自動溶接を除く)
■普通ボイラー溶接士
溶接実務経験、1年以上の者。(ガス溶接、自動溶接を除く)

試験内容

■学科試験 (40問 2時間30分)
1.ボイラー構造及びボイラー用材料(5問)
2.ボイラーの工作及び修繕方法(5問)
3.溶接施行方法の概要(10問)
4.溶接棒及び溶接部の性質の概要(6問)
5.溶接部検査方法の概要(3問)
6.溶接機器の取扱方法(3問)
7.溶接作業の安全(3問)
8.関係法令(5問)

■実技試験(1時間)
アーク溶接による実際の溶接作業を行う。
普通ボイラー溶接士:下向及び立向突合せ溶接
特別ボイラー溶接士:横向突合せ溶接

合格基準

■学科合計100点中60%以上の得点率で合格となります。
■実技には独自の合格ラインがあるようで、細かくは不明ですが、外観の綺麗さよりもアンダーカットなどに気を付けてしっかりと熔接されている事が重要な様です。

科目の免除など

■特別ボイラー溶接士・普通ボイラー溶接士
1.特別ボイラー溶接士免許試験の学科試験に合格した者で、その学科試験が行われた日から起算して1年以内の者は、学科の全てが免除。(免許試験結果通知書 原本が必要です。)
2.特別ボイラー溶接士免許証の有効期間が満了した後2年を経過しない者は、学科の全てが免除。
(免許試験結果通知書 実技の原本、もしくは有効期間が満了した特別ボイラー溶接士免許証の表裏の写しで事業者の原本証明があるものが必要です。)

●普通ボイラー溶接士
1.普通ボイラー溶接士免許試験の学科試験に合格した者で、その学科試験が行われた日から起算して1年以内のものは、学科の全てが免除。
2.普通ボイラー溶接士免許証の有効期間が満了した後2年を経過しない者は、学科の全てが免除。
3.鋼船構造規程による1級A種、2級A種、1級B種、2級B種又は1級D種溶接技倆試験に合格した者は、実技の全てが免除。(船舶構造規則によるM2種O級A、M2種V級A、M3種O級A、M3種V級A、M2種P級A溶接技倆試験に合格した者)
4.電気事業法による溶接方法の認可を受けた溶接士のうち裏あて金を用いる被覆アーク溶接(A)の区分で下記に該当する者。
①W-1またはW-2の試験材で、それぞれfv、fvo、fvh、fvohの姿勢で行った者は、実技の全てが免除。
②W-3またはW-4の試験材で、rまたはeの姿勢で行った者は、実技の全てが免除。

願書申込み受付期間

各実施先にてご確認ください。

試験日程

2月、9月の年に2回実施。

受験地

安全衛生技術試験協会の各管轄センターにて実施。
その他、出張試験もあり、詳細は実施先にてご確認ください。

受験料

■学科試験(特別、普通) ― 6,800円
■実技試験
(特別) ― 21,800円
(普通) ― 18,900円

合格発表日

各実施先にてご確認ください。

受験に関する問い合わせ

公益財団法人 安全衛生技術試験協会 本部 03-5275-1088
北海道安全衛生技術センター 0123-34-1171
東北安全衛生技術センター 0223-23-3181
関東安全衛生技術センター 0436-75-1141
中部安全衛生技術センター 0562-33-1161
近畿安全衛生技術センター 079-438-8481
中国四国安全衛生技術センター 084-954-4661
九州安全衛生技術センター 0942-43-3381

関連書籍

関連書籍はこちら

ボイラー溶接士の学校・講座

ボイラー溶接士の関連資格

ガス溶接作業主任者
ガス溶接技能者
PC工法溶接管理技術者
アルミニウム溶接技能者
アーク溶接作業者

関連用語

 

 

Pocket
LINEで送る


PAGE TOP ↑