インテリアコーディネーター 【民間資格】

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インテリアコーディネーターとは

インテリアコーディネーターを直訳すると室内装飾品を調和する者となります。つまり、建物の室内における居住性や機能性、快適性を住む人の好みやライフスタイルなどを考慮し、時代の流れやレベルに合わせたインテリア商品の選択、配置、構成などの室内空間のトータルコーディネートの能力を認定する資格です。

難易度  : ★★★☆☆ 近年合格率は、一次試験:30%、二次試験:60%、最終合格率:25%程です。
就職  : インテリアショップ、ショールーム、デパート、住宅販売会社、リフォーム会社、家具・家電メーカーなどの会社では今や必須の資格となっており、提案力やコミュニケーション能力を兼ね備えた人材が重視されています。独立も可能ですが、大手などの会社に何年か勤めた後、複数の会社と契約するのが良いようです。実務経験が浅く、資格取得のみで独立は出来ないでしょう。
仕事内容  : インテリアのプランニングから提案、見積もり、契約、発注、納品、施工までの管理とアフターフォローを行います。

資格概要

受験資格

●一次試験 ― 制限無し
●二次試験 ― 一次試験合格者

試験内容

平成26年度(第32回)の試験実施から「インテリア商品と販売の基礎知識」と「インテリア計画と技術の基礎知識」の2科目については「学科試験」として1科目に統合されます。

●一次試験 学科(160分)マークシートによる択一式
1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化や住宅・インテリア産業の発展の経過、その後のインテリア産業の進展とインテリアコーディネーターの職域の拡大等に関する基礎知識を有していること。
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
インテリアコーディネーターとしての役割、職能、必要な実務内容・手順および職域等に関する基礎知識を有していること。
3.インテリアの歴史に関すること
古代から現代に至る日本及び西洋のインテリアの歴史に関する基礎知識を有していること。
4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理)、生活場面の構成手法、リフォームの計画等に関する基礎知識を有していること。
5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
インテリアエレメント(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等)、各種品質表示、エクステリアエレメント等に関する基礎知識を有していること。
6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
建築の構造・構法、インテリア(床・壁・天井)の構法、造作と造作材、機能材料と工法、建具、仕上げ材と仕上げ等に関する基礎知識を有していること。
7.環境と設備に関すること
室内環境(熱、湿気、換気・通風、音、光)、住宅設備(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水廻り設備機器)に関する基礎知識を有していること。
8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
建築等設計図書、二次元・三次元表現技法、CAD表現・レンダリング、プレゼンテーションに関する基礎知識を有していること。
9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
インテリアに関連する建築・住宅、省エネ・環境・リサイクル、高齢者・障害者配慮、品質・安全性等分野の法規制・規格・制度・表示に関する基礎知識を有していること。

●科目免除者用一次試験 マークシートによる択一式
(1) インテリア商品と販売(100分)
1. インテリア商品・部材
主要インテリア商品、インテリア施工関連商品、その他のインテリア商品に関する基礎知識を有していること。
2. インテリア販売
マーケティング、流通チャネル、インテリアビジネス等に関する基礎知識を有していること。
3. インテリア情報
情報の基本、情報の処理、情報システム等に関する基礎知識を有していること。
4. コンサルティング
コンサルティングの基本、コンサルティング・セールス、プレゼンテーション等の基礎知識を有していること。
5. 積算・見積
設計図書、仕様書、工事の積算、見積用語等の基礎知識を有していること。
6. 住環境
室内環境(安全・省エネ・環境等)に配慮した商品、廃棄物に配慮した商品、高齢者に配慮した生活空間、バリアフリーを考慮した住空間コーディネート等に関する基礎知識を有していること。

(2) インテリア計画と技術(100分)
1. 住宅構造に関すること
住宅構造(構法)の種類、構造材料の種類、下地材と下地構法の種類と特性に関する基礎知識を有していること。
2. インテリア構成材に関すること
内装仕上材(床・壁・天井)、造作・開口部の種類・特徴と仕上構法の特性、住宅部品、機能材料等に関する基礎知識を有していること。
3. 室内環境に関すること
熱(属性・日射等)、湿気(湿度・結露)、空気(換気・通風)、音(遮音・吸音)、光(属性・採光等)等に関する基礎知識を有していること。
4. インテリア基礎に関すること
空間計画(各室計画・リフォーム計画)、人間工学、モジュラーコーディネーション、インテリアの歴史等に関する基礎知識を有していること。
5. インテリア計画に関すること
設備計画(衛生・空調・電気・安全設備)、照明計画、彩色計画等に関する基礎知識を有していること。
6. 表現技法に関することに関すること
設計図書、実務基礎、造形の基本(空間構成と造形)、CAD・CG 等に関する基礎知識を有していること。
7. 関連法規に関すること
インテリア関連法規(消費者保護・製品関連・販売モラル・省エネ・環境・建築関連等)の法規法令の基礎知識を有していること。

●二次試験(180分)記述式
1.論文試験
インテリアコーディネーターとして、住まいのインテリアに関する与えられた課題について、これを理解・判断し、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること。
2.プレゼンテーション試験
インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、これを理解・判断し、プレゼンテーションとして図面等で的確に表現できる能力を有していること。

以下の場合は、一次試験が免除されます。
1.一次試験に合格したが、二次試験で不合格になった場合、次年度から3年間は一次試験が免除されます。
2.平成25年度までの一次試験の2科目(「インテリア商品と販売」「インテリア計画と技術」)のうち、1科目を合格した場合は、次年度から3年間は合格科目の受験が免除されます。

願書申込み受付期間

7月下旬~8月下旬頃まで

試験日程

●一次試験 ― 10月上旬
●二次試験 ― 12月上旬

受験地

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

受験料

●一次試験のみ ― 11,300円
科目免除者用一次試験を受験する方も同じです。
●二次試験のみ ― 11,300円
●一次・二次の同時受験 ― 14,400円
同一年内に一次・二次試験を受験する方。
※一次試験不合格の場合、二次試験を受験できません。また、受験料の返金もありません。

合格発表日

各実施先にてご確認ください。

資格試験に合格した後、登録料(5年間14,000円)を納付し、登録手続きが完了すると協会認定のインテリアコーディネーターとして登録され、インテリアコーディネーター証が交付されます。※申請期間内に登録手続きが完了しない場合は「登録する権利」が失効します。
インテリアコーディネーター資格の登録有効期間は5年間です。登録を継続する場合は、登録してから4年目に行われる所定の研修等を受講、更新手数料(登録料を含む)を納付し、手続きが完了すると更新されます。

受験に関する問い合わせ

公益社団法人 インテリア産業協会
インテリアコーディネーター資格試験運営事務局 03-3233-6077

関連書籍

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インテリアコーディネーターの関連資格

インテリアプランナー
建築士
商業施設士
福祉住環境コーディネーター

関連用語

●商業施設士の資格取得に対する優遇措置
インテリアコーディネーター有資格登録者は、商業施設士試験において、学科試験・選択問題の「生活と商業」が免除されます。申請時にはインテリアコーディネーター登録証の写しを添付する。
(公社)商業施設技術団体連合会 TEL:03-3453-8103

●デジタルホームシアター取り扱い技術者資格取得に対する優遇措置
インテリアコーディネーター有資格登録者は、日本オーディオ協会が資格認定している「デジタルホームシアター(DHT)インストラクター養成講座(JDPC3級)」において、「インテリア基礎」の受講が免除されます。
(一社)日本オーディオ協会 TEL:03-3448-1206

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