貿易実務検定 【民間資格】
スポンサーリンク
貿易実務検定とは
貿易実務の能力や知識をどの程度有しているかを測る検定で、日本貿易実務検定協会が実施・認定する検定です。A級~C級の三段階に分かれています(以前はA級と準A級があり4つの級がありましたが、平成27年7月からは新A級となり、3つの級になりました)。通関士試験と並んで少しづつ人気が上がっている資格ですが、通関士との違いは、通関士は貿易関連法規や通関手続きを中心に勉強・学習するのに対し、貿易実務検定では通関士の仕事は出来ませんが、貿易の仕事に対しマーケティング、商談、契約、代金決済、信用状、クレームなど幅広く勉強・学習するので実務の能力を上げるといった効果があります。
目次
資格概要
受験資格
試験内容
合格基準
願書申込み受付期間
試験日程
受験地
受験料
合格発表日
受験に関する問い合わせ
関連書籍
貿易実務の学校・講座
貿易実務の関連資格
関連用語
難易度
A級:★★★★☆
近年の合格率は31.0%です。最上級クラスとなり自身に判断を求められる役職の方レベル。難しいです。
B級:★★★☆☆
近年の合格率は42.4%です。概ね中堅クラスの方が受ける試験で難易度は普通です。
C級:★★☆☆☆
近年の合格率は53.4%です。初級者クラスで基礎となり簡単です。
就職
輸出入を行う貿易企業や貿易の仲介などを貿易関連企業、通関の代行業者、貨物を運搬したり保管したりする倉庫業・運送会社・船会社・航空会社、荷物の運搬時などの事故の補償をする保険会社などなど。就職するならやはり語学力が必要で、取引やコミュニケーションもそうですが作成する書類が主に英語表記です。TOEICならまずは600点は最低でも欲しい所。近年では中国との取引も多く中国語の需要も非常に高く、英語と両方出来れば就職にはまず困らないでしょう。むしろ引く手が多いでしょう。大手商社であれば更に学力も必要。
仕事内容
主に海外取引企業などの貿易に関する業務。
顧客との交渉や連絡、商品の発注・確認・手配、各種許認可の手続き、フォワーダー(代行業者)との交渉や確認、通関手続きの指示、書類作成、保険手続き、船積通知、船荷証券の入手や内容確認、L/C入手や確認、法令に関する必要な手続き、国内外配送の確認や手配など。
就職した企業によってやることは結構変わってくると思いますが、どこに就職しても地味な事務作業が多くなるでしょう。正確性が必要になります。
年収
平均年収では300~400万円代の方が多いです。役職や経営自体へのマネージメントを行うなど、地位が上がると600~800万円程になります。
資格概要
受験資格
制限はありません。
試験内容
■A級(選択式と記述式)
●貿易実務(2時間 200点)
1.貿易と環境(基礎)
2.貿易経済知識
3.貿易の流れ
4.貿易金融
5.貿易書類
6.貿易法務
7.国際取引と税務
8.通関知識
9.貿易保険
10.外国為替
11.航空貨物
12.クレーム
●貿易実務英語(1時間10分 150点)
1.商業英単語
2.英文解釈
3.英作文
●貿易マーケティング(貿易実務と同じ時間内 100点)
■B級(選択式)
●貿易実務・貿易マーケティング(1時間45分 150点・100点)
1.貿易と環境(基礎)
2.貿易経済知識
3.貿易の流れ
4.貿易金融
5.貿易書類
6.貿易法務
7.通関知識
8.貿易保険
9.外国為替(基礎)
10.航空貨物(基礎)
11.クレーム(基礎)
●貿易実務英語(1時間 50点)
1.商業英単語
2.英文解釈
■C級(選択式)
●貿易実務(1時間30分 150点)
すべて基礎的な事項が出題されます。
1.貿易と環境
2.貿易経済知識
3.貿易の流れ
4.貿易金融
5.貿易書類
6.貿易法務
7.通関知識
8.貿易保険
9.外国為替
10.航空貨物
11.マーケティング知識
●貿易実務英語(45分 50点)
1.貿易実務英語
2.英文解釈
合格基準
■A級
各回毎の基準点(3科目の合計)以上で合格となります。
■B級
3科目の合計300点満点中、210点(70%)以上で合格となります。
■C級
2科目の合計200点満点中、160点(80%)以上で合格となります。
科目の免除など
●C級貿易英語で80%以上の成績(50点満点中40点以上の方)を修められた不合格者は、次回より計4回実施(1年間)のC級試験における、貿易実務英語の科目が免除されます。
●国際実務マーケティング協会主催の「マーケティング・ビジネス実務検定」C級試験およびB級試験に合格された方は、 次回及び次々回の「貿易実務検定」B級試験において「貿易マーケティング」科目が免除されます。
※どちらも申請が必要です。
願書申込み受付期間
■A級
5月上旬~6月中旬頃まで
■B級
・1月上旬~2月中旬頃まで
・10月上旬~11月中旬頃まで
■C級
・1月上旬~2月中旬頃まで
・3月上旬~4月中旬頃まで
・5月上旬~6月中旬頃まで
・8月上旬~9月中旬頃まで
・10月上旬~11月中旬頃まで
試験日程
■A級
7月上旬頃
■B級
・3月上旬頃
・12月上旬頃
■C級
・3月上旬頃
・5月中旬頃
・7月上旬頃
・10月上旬頃
・12月上旬頃
受験地
■A級
東京、名古屋、大阪
■B級、C級
東京、横浜、千葉、埼玉、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡、沖縄
受験料
■A級 ― 12,343円(2015年は9,936円で実施)
■B級 ― 7,150円
■C級 ― 5,980円
■A級、B級併願 ― 17,086円
■B級、C級併願 ― 13,130円
合格発表日
試験日より約1ヶ月後です。
受験に関する問い合わせ
日本貿易実務検定協会 045-225-6307
関連書籍
貿易実務検定の学校・講座
貿易実務検定の関連資格
通関士
AIBA認定貿易アドバイザー
TOEIC
関連用語