歯科医師国家試験・医師国家予備試験 【国家資格】
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歯科医師国家試験・予備試験とは
歯科医師国家試験・予備試験とは、歯科医師免許を取得する為の国家試験です。歯科医師は、虫歯・歯周病・咀嚼器官の治療、歯石の除去、歯並びの矯正、虫歯・歯周病の予防など歯や口腔内に関わる仕事をする人のことです。
目次
資格概要
受験資格
試験内容
合格基準
願書申込み受付期間
試験日程
受験地
受験料
合格発表日
受験に関する問い合わせ
難易度
★★★★☆
近年合格率は、63.8%程です。年々合格率が下降しているようです。歯科医師の過剰を抑え得る為、2004年から試験の難易度が引き上げられました。
■近年合格率のまとめ
(順に回・年度・受験者数・合格者数・合格率となります)
・第99回
2006年 3,308 2,673 80.8%
・第100回
2007年 3,200 2,375 74.2%
・第101回
2008年 3,295 2,269 68.9%
・第102回
2009年 3,531 2,383 67.5%
・第103回
2010年 3,465 2,408 69.5%
・第104回
2011年 3,378 2,400 71.0%
・第105回
2012年 3,326 2,364 71.1%
・第106回
2013年 3,321 2,366 71.2%
・第107回
2014年 3,200 2,025 63.3%
・第108回
2015年 3,138 2,003 63.8%
就職
主に法人または、個人の歯科医院となります。
歯科医師免許を取得後はまず、就職となるのがほとんどだと思います。
就職活動は在籍していた学校のつてや知人の紹介、昨今では医院の方でホームページを出している所も多いので、そちらに求人も出ている事もあるので、積極的に就職活動が出来るでしょう。
経験を積み、キャリアアップして頃合いを見て独立開業します。同じ医院で高齢まで務める事はまず難しいでしょう。理由としては、同じ医院で勤務するという事は給与もそれなりに上がっていくわけで、歯科医院の経営としては高い給与を払うより、安く済む若手を雇う方が良いので、経営者側から煙たがられます。ずっと若手と同じ給与で良いと言う方や女性医師の方の結婚は別の話ですが・・・。
上記のような理由を踏まえた上で歯科医師の多くは独立開業しますが、歯科医院は全国に約10万件もあります。コンビニの数よりも多いのです。更に、予防歯科もどんどん進んでいる状態で、虫歯の人口自体が減少しています。歯科業界は、そんな中で生き残り競争を繰り広げおり、歯科に対する技術はもちろん経営能力も必要でしょう。
仕事内容
虫歯・歯周病・歯茎などの口腔内疾患の治療、また、入れ歯・さし歯・インプラントなどの治療、口腔内疾患全般の予防、歯が綺麗に美しく見えるようにホワイトニング・矯正などの審美歯科行います。歯を削ったり歯石を除去したりと、細かい作業が多く手先の器用さは必須となります。
年収
近年の平均年収は約734万円です。
資格概要
受験資格
■歯科医師国家試験
1.学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者
2.歯科医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び口腔衛生に関する実地修練を経たもの
3.外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が1.又は2.に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの
4.沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第18条第1項の規定により歯科医師法の規定による歯科医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの
■歯科医師国家予備試験
1.外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が適当と認定したもの
2.昭和20年8月15日以前に、朝鮮総督、台湾総督、樺太庁長官、南洋庁長官若しくは満洲国駐剳特命全権大使の歯科医師免許を受け、又は領事官の歯科医業免許を受けた日本国民
3.昭和20年8月15日以前に、朝鮮総督の行った歯科医師試験の第1部試験に合格し、又は満洲国の行った歯科医師考試の第1部考試に及格した者
4.沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第18条第1項の規定により歯科医師法の規定による歯科医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの
試験内容
■歯科医師国家試験
臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能
■歯科医師国家予備試験
●学説試験
・第1部試験
1.解剖学(組織学含む)
2.生化学(免疫学を含む)
3.薬理学
4.病理学
5.微生物学及び衛生学
・第2部試験(第1部試験合格者のみ)
1.口腔外科学
2.保存学
3.補綴学及び矯正学
●実地試験(学説試験合格者のみ)
1.口腔外科学
2.保存学
3.補綴学及び矯正学
合格基準
以下の全ての合格基準を満たした者が合格となります。
1.領域A(総論):109点中、68点以上
2.領域B(各論I~III):185点中、127点以上
3.領域C(各論IV~VI):205点中、139点以上
4.必修問題:68点中、55点以上
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上
5.必要最低点:0領域以下
6.禁忌肢問題選択数(選択してはいけない解答):2問以下
願書申込み受付期間
■歯科医師国家試験
11月中旬頃~12月上旬頃まで
■歯科医師国家予備試験
●第1部試験
5月中旬~6月上旬頃まで
●第2部試験
10月下旬~11月中旬頃まで
試験日程
■歯科医師国家試験
1月下旬~2月上旬位の2日間
■歯科医師国家予備試験
●学説試験
第1部試験 ― 6月下旬頃
第2部試験 ― 9月上旬~中旬頃
●実地試験
12月上旬~中旬頃の2日間
受験地
■歯科医師国家試験
北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県
■歯科医師国家予備試験
東京
受験料
■歯科医師国家試験 ― 18,900円
■歯科医師国家予備試験
●学説試験 ― 35,000円
●実技試験 ― 35,000円
合格発表日
■歯科医師国家試験
3月下旬位
■歯科医師国家予備試験
合格者には、その都度本人に合格した旨が通知されます。
受験に関する問い合わせ
厚生労働省 医政局歯科保健課 03(5253)1111
北海道 011(709)2311
宮城県 022(716)7331
東京都・新潟県 048(740)0810
愛知県 052(959)2064
大阪府 06(6942)2241
広島県 082(223)8181
福岡県 092(472)2370
関連書籍
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