一般職試験(大卒程度試験) 【国家資格】

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一般職試験(大卒程度試験)とは

国家一般職試験(大卒程度試験)とは、的確な事務処理に係る能力を有するかどうかを重視して行なわれます。2012年度から現行の国家公務員Ⅱ種に変る試験として導入される新試験です。

難易度  : ★★★★☆ 合格率は16.7%程です。
就職  : 各省庁の本省庁や国立大学・病院など出先機関の事務局、国立研究所、科学技術庁管轄の研究所、税関など。出先機関の幹部となることも可能。採用数は関東甲信越地方が圧倒的に多いです。採用は9つの地域ごとに行われ、異動も基本的には採用されたブロック内で行われます。たとえば、近畿地域で採用されれば、転勤は近畿内になることが多く、近畿から関東などの転勤はほとんどありません。しかし、どの地域で採用されても東京の本省庁の勤務になることはあります。異動が数年ごとにあり、長期間、特定分野のスペシャリスト(専門家)として仕事をすることが多いです。
仕事内容 : 各省庁の本省庁や出先機関で、幹部・中堅幹部や特定分野のスペシャリストなどとして事務、技術、研究などの業務・補佐を行います。
収入  :採用当初の給与額(平成23年1月1日の時点で東京都特別区内に勤務する場合)
・行政職員 ― およそ210,000円
・研究職員 ― およそ210,000円
・警察官など ― およそ230,000円
これらの他に、各種手当て、ボーナス3.95月分が支給されます。

資格概要

受験資格

1. 21歳以上30歳未満の者
2. 21歳未満の者で次に掲げるもの
①大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
②短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
※年齢は、各試験の実施年度の4月1日におけるものとする。

試験内容

〇行政区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
(以下の科目から8科目選択、計80題の中から40題解答)
①政治学、②行政学、③憲法、④行政法、
⑤民法(総則及び物権)、⑥民法(債権、親族及び相続)、
⑦ミクロ経済学、⑧マクロ経済学、⑨財政学・経済事情、
⑩経営学、⑪国際関係、⑫社会学、⑬心理学、⑭教育学、
⑮英語(基礎)、⑯英語(一般

3.一般論文試験[1題、1時間]
文章による表現力、課題に対する理解力などについての短い論文による筆記試験です。

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇電気・電子・情報区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①工学に関する基礎、
②電磁気学・電気回路・電気計測・制御・電気機器・電力工学、
③電子工学・電子回路、
④通信工学・情報工学

3.専門試験[記述式、1題、1時間]
電気・電子・通信・情報工学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇機械区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①工学に関する基礎、 ②材料力学、③機械力学、④流体力学、
⑤熱工学、⑥機械設計・機械材料・機械工作

3.専門試験[記述式、1題、1時間]
機械工学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇土木区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①工学に関する基礎、
②構造力学(土木)・水理学・土質力学・測量、
③土木材料・土木設計・土木施工、
④土木計画、環境工学(土木)・衛生工学

3.専門試験[記述式、1題、1時間]
土木工学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇建築区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、33問、2時間]
①工学に関する基礎、
②構造力学(建築)・建築構造、建築材料・建築施工、
③環境工学(建築)・建築設備、建築史・建築計画・建築法規・都市計画

3.専門試験[1題、2時間]
建築設計製図

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇物理区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、50問、40題解答、3時間]
・必須問題30題
物理[物理数学を含む基礎的な物理]
・選択問題20題 下記から10題選択
応用物理[現代物理等](10)、地球物理(10)

3.専門試験[1題、1時間]
物理に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇化学区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、44問、44題解答、3時間]
・必須問題27題
①数学・物理、
②物理化学・分析化学・無機化学・有機化学・工業化学
・知識分野4題 下記から4題選択
①生物化学(4)、②化学工学(4)

3.専門試験[1題、1時間]
化学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇農学区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①栽培学汎論、②作物学、③園芸学、④育種遺伝学、
⑤植物病理学、⑥昆虫学、⑦土壌肥料学、⑧植物生理学、
⑨畜産一般、⑩農業経済一般

3.専門試験[1題、1時間]
農学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇農業農村工学区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①数学、②水理学、③応用力学、④土壌物理・土質力学、
⑤測量、⑥農業水利学・土地改良・農村環境整備、
⑦農業造構・材料・施工、⑧農業機械、⑨農学一般

3.専門試験[1題、1時間]
農業農村工学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

 

〇林学区分
■一次試験
1. 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
・知能分野 27問
文章理解(11)、判断推理(8)、数的推理(5)、資料解釈(3)
・知識分野 13問
自然・人文・社会(13)*時事を含む

2.専門試験[択一式、40問、3時間]
①林業政策、②林業経営学、③造林学、
④林業工学、⑤林産一般、⑥砂防工学

3.専門試験[1題、1時間]
林学に関連する領域

■二次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]

願書申込み受付期間

4月上旬頃~中旬頃までの10日間程です。

試験日程

●1次試験 ― 6月中旬頃
●2次試験 ― 7月中旬~8月上旬頃(面接も同じ)
平成27年度の試験から試験日などの日程が1ヶ月程度後ろ倒しになります。詳しくは(こちら)をご覧下さい。

受験地

●1次試験
札幌、旭川、盛岡、仙台、秋田、新潟、長野、千葉、東京、静岡、名古屋、金沢、
京都、大阪、神戸、岡山、松江、広島、高松、松山、福岡、北九州、熊本、鹿児島、那覇

●2次試験
札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇

どの区分も、1次試験は受験に都合のよい受験地を選べますが、2次試験については、行政区分は採用を希望する地域に対応する2次試験地を選びます。
但し、本省庁への採用については、基本的には「行政関東甲信越地域」からの採用が中心となりますが、希望すればそれ以外の地域からも採用が可能です。それ以外の区分の場合は、1次試験地に対応する2次試験地で受験することになります。

備考:冷房の入らない試験地があります。(盛岡市 仙台市)

受験料

なし。

合格発表日

第1次試験合格者発表 ― 7月上旬頃
最終合格者発表 ― 8中旬~下旬頃
人事院事務総局にて発表と合格者には通知が発送されます。

受験に関する問い合わせ

人事院
国家公務員試験 採用情報NAVI
人事院人材局試験課 03-3581-5311(内線2332)
人事院北海道事務局 011-241-1248
人事院東北事務局 022-221-2022
人事院関東事務局 048-740-2006~8
人事院中部事務局 052-961-6838
人事院近畿事務局 06-4796-2191
人事院中国事務局 082-228-1183
人事院四国事務局 087-831-4765
人事院九州事務局 092-431-7733
人事院沖縄事務所 098-834-8400

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