建築士 【国家資格】

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建築士とは

建築士とは、建築物の設計や監理を行う者のことで、建築士法に定められている国家資格です。建築士には、一級・二級・木造建築士とあり、取り扱う事が出来る建物の規模が変わってきます。
日本では、とても小さな建物以外は、自身の住む家などを設計・監理するなど、商売以外の際にも、建築士の資格が必要であることから社会的責任が重い資格と言えるでしょう。

難易度  : 1級 ★★★★☆、2級・木造 ★★★☆☆
合格率  : 近年の合格率は、およそ1級:11%、2級:20%、木造:30%程です。
就職  : 建築事務所がほとんどです。経験を積んだのち、その時に出来た人脈などを頼って独立する人も多いです。
仕事内容  : 建築物の設計と工事監理等の業務を行います。
年収  : 一級建築士の平均年収は約677万円(賞与込)です。

資格概要

受験資格

●一級建築士
1.二級建築士として建設実務通算4年以上の者。
2.建築設備士として建築にかかわる実務経験4年以上を持つ者。
3.4年制大学で建築・土木の課程を修了した者で、卒業後、実務経験が2年以上の者。
4.3年制短期大学(夜間部を除く)で建築・土木の課程を修了した者で、卒業後、実務経験が3年以上の者。
5.2年制短期大学・高等専門学校(旧制専門学校を含む)で建築・土木の課程を修了した者で、卒業後、実務経験が4年以上の者。
6.その他国土交通大臣が特に認める者で、実務経験が所定年数以上の者。

●二級建築士・木造建築士
1.大学(短期大学を含む)又は高等専門学校において、指定科目を修めて卒業した者。
2.高等学校又は中等教育学校において、指定科目を修めて卒業した者で実務経験が3年以上の者。
3.建築設備士の有資格者
4.建築実務の経験年数7年以上の者。
5.その他国土交通大臣が特に認める者で、実務経験が所定年数以上の者。

実務経験が免除となる学校についてはこちら

試験内容

●一級建築士
・学科試験(四枝択一:合計125問 6時間30分)
1.計画(20問)
2.環境・設備(20問)
3.法規(30問)
4.構造(30問)
5.施工(25問)

・設計製図試験(1課題 6時間30分)
事前の公表される課題の建築物に対しての設計図書の作成を行います。
※学科試験の合格者のみ設計製図試験を受験できます。

●二級建築士・木造建築士
・学科(五肢選択 合計100問 6時間)
1.建築計画(25問)
2.建築法規(25問)
3.建築構造(25問)
4.建築施工(25問)

・設計製図(1課題 5時間)
事前の公表される課題の建築物に対しての設計図書の作成を行います。

合格基準

●一級建築士
・学科
各問1点 合計125点
各科目過半の正答、125点満点中90点以上の正答が合格基準となります。
※例年と比較して平均点が低い、または高いなどの場合は、合格基準点が増減します。
・設計製図
一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの。

●二級建築士
・学科
各問1点 各科目25点満点 合計100点
各科目13点、100満点中60点以上の正答が合格基準となります。
※例年と比較して平均点が低い、または高いなどの場合は、合格基準点が増減します。
・設計製図
二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの。

●木造建築士
・学科
各問1点 各科目25点満点 合計100点
各科目13点、100満点中60点以上の正答が合格基準となります。
※例年と比較して平均点が低い、または高いなどの場合は、合格基準点が増減します。
・設計製図
木造建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの。

試験の免除

学科の試験の合格者は、申請することで、合格した試験から数えて、次の2回(翌年・翌々年)に限り学科試験が免除されます。

願書申込み受付期間

●一級建築士
インターネット ― 4月中旬~下旬頃まで
郵送 ― 4月上旬~中旬頃まで
受付場所 ― 5月上旬~中頃までの5日間程(土・日含む)

●二級建築士
インターネット ― 3月下旬の1週間程
郵送 ― 3月中旬~下旬頃まで
受付場所 ― 4月中旬の5日間程度(土・日含む)

●木造建築士
インターネット ― 3月下旬の1週間程
郵送 ― 3月中旬~下旬頃まで
受付場所 ― 4月中旬の5日間程度(土・日含む)

試験日程

●一級建築士
・学科 ― 7月下旬頃
・設計製図 ― 10月中旬頃

●二級建築士
・学科 ― 7月上旬頃
・設計製図 ― 9月中旬頃

●木造建築士
・学科 ― 7月下旬頃
・設計製図 ― 10月中旬頃

受験地

各都道府県。

受験料

●一級建築士 ― 19,700円
●二級建築士 ― 16,900円
●木造建築士 ― 16,900円

合格発表日

●一級建築士
・学科 ― 9月中旬頃
・最終発表 ― 12月中旬頃

●二級建築士
・学科 ― 8月下旬頃
・最終発表 ― 12月上旬頃

●木造建築士
・学科 ― 9月上旬頃
・最終発表 ― 12月上旬頃

受験に関する問い合わせ

公益社団法人 建築技術教育普及センター

本部 03-5524-3105
関東支部 03-5524-2176
北海道支部 011-221-3150
東北支部 022-223-3245
東海北陸支部 052-261-6816
近畿支部 06-6942-2214
中国四国支部 082-245-8055
九州支部 092-471-6310

関連書籍

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建築士の関連資格

インテリアプランナー
技術士
赤外線建物診断技能師
公認ホームインスペクター

関連用語

●建築士の英訳として使われるのは「Architect(アーキテクト)」で、語源はギリシャ語の「Arkhitekton」。「Arkhi」は「主任」、「Tekton」は「建築者」という意味です。

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